今回はGoogleスプレッドシートのIFERROR/IFNA関数について説明します。
IFERROR/IFNA関数は式がエラーのときに代替の値を返す関数です。
VLOOKUPで検索値がないと「#N/A」と表示されますが、エラー表示をしたくないときにIFERROR/IFNA関数を使うと空白や別の表示にすることができます。
それでは学んでいきましょう。
Googleスプレッドシート IFERROR/IFNA関数でエラー表示を回避する
IFERROR関数
=IFERROR(値,エラーのときの値)
値がエラーでないときは値を表示して、エラーのときは代替の値を返します。
・値:
エラーでないか判定する値、エラーでないときに表示する値
・エラーのときの値:
値がエラーときに返す値
IFERROR関数は以下のエラーに対応しています。
エラー | 意味 |
---|---|
#DIV/0! | 「0」または「空白セル」で割り算されたときに発生するエラー |
#N/A | 検索や参照の際に見つからなかったときに発生するエラー |
#NAME? | 関数名が間違って入力されているときに発生するエラー |
#NULL! | セル参照の間違いがあるときに発生するエラー |
#NUM! | 計算式が実行できないときに発生するエラー |
#REF! | 数式内で参照されているセルが削除されていたり、特定できないときに発生するエラー |
#VALUE! | 関数の引数の形式が間違っているときに発生するエラー |
#ERROR! | 区切り文字である「,(カンマ)」がないときに発生するエラー |
次のように商品IDを入力したら商品リストから商品名・単価(円)をVLOOKUPで取得する表でエラー表示をしたくないケースを考えてみます。
商品リストにない商品IDを入力したときにエラー表示「#N/A」が発生します。
=IFERROR(VLOOKUP(D5,$J$3:$L$7,2,FALSE),””)
VLOOKUP(D5,$J$3:$L$7,2,FALSE)がエラー表示なら空白、エラーでなければVLOOKUP(D5,$J$3:$L$7,2,FALSE)の結果を返します。
IFNA関数
IFERROR関数はさまざまなエラーに対応していますが、IFNA関数は「#N/A」のエラーのときだけ代替の値を返す関数です。
「#N/A」のエラーのときだけ代替の表示をしたいときはIFNA関数を使用します。
使い方はIFERROR関数と基本同じです。
=IFNA(値,エラーのときの値)
値がエラーでないときは値を表示して、エラーのときは代替の値を返します。
・値:
エラーでないか判定する値、エラーでないときに表示する値
・エラーのときの値:
値がエラーときに返す値
例:=IFNA(VLOOKUP(D5,$J$3:$L$7,2,FALSE),””)
VLOOKUP(D5,$J$3:$L$7,2,FALSE)がエラー表示なら空白、エラーでなければ VLOOKUP(D5,$J$3:$L$7,2,FALSE)の結果を返します。
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